母乳にはラクトフェリンという免疫力を向上させる物質が多く含まれています。赤ちゃんの免疫力を高めるのに欠かせない成分です。大人でもラクトフェリンを摂取することで免疫力向上効果を得られます。
ラクトフェリンは、T細胞、NK細胞、マクロファージなどの免疫細胞を活性化させる作用があります。マウスを使った実験では、ラクトフェリン摂取でNK細胞が増殖・活性化することが確かめられています。免疫細胞が活性化すると、体内に侵入したウイルスなどに対抗する力が強くなり、インフルエンザやノロウイルスにかかりにくくなります。
ラクトフェリンの免疫力向上作用は、腸内環境を整えることでも発揮されます。小腸は免疫細胞が多く集まる免疫の要です。腸が汚れていると免疫細胞の働きが落ちて抵抗力が弱まります。ラクトフェリンを摂取すると善玉菌が増えて腸内環境が良好になります。腸がきれいだと免疫細胞が活性化され、ウイルス・細菌・花粉などに異物に強くなります。
赤ちゃんが健康なのは、ラクトフェリンのこんな働きがあったからです。