ケミカルピーリングの仕組み

ケミカルピーリングとは、薬品の力を借りて表皮の一部や古い角質を取り除く治療法です。AHAなどの酸を使って肌の細胞を活性化させ、内側から肌のターンオーバーを促すことになります。酸と聞くと、表皮を溶かすように考えるかもしれませんが、実際には、代謝が落ち込んでいる肌を刺激して、角質と角質の間をゆるめ、古い角質が剥がれおちるのを助ける、というイメージです。

使用される酸にはAHAとBHAが一般的です。前者は水溶性、後者は脂溶性です。AHAはニキビ治療、薄いシミ、くすみの治療などに、BHAは毛穴の黒ずみなどに用いられます。

この2つの酸はTCAなどと比較してローリスクではありますが、それでもトラブルを避けるためにはそれぞれの人の肌に適した濃度や施術時間を守ることが基本となります。このように肌質に合わせて薬剤を微調整できるのは医師のみですので、高い治療効果を望むのであれば、エステティックサロンなどではなく、専門の美容皮膚科で受診するようにしてください。

 

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